その中で印象に残っている話の一つとして、「人は結構相手の手元をよく見ているので、使う筆記具には気を遣っている」というのがありました。私も職業柄、「どんなペンを使っているのかな」と相手の手元をつい見てしまうということはよくあります。小幡さんも過去に、お客さんの手元を見ていたら何とライバル企業の名前が入った筆記具を使っていたということがあったそうです。
小幡さんに使っている筆記具を尋ねたら、商談などの重要な場面では、「ラミー2000」のマルチペンを使っているとのことでした。取材の時もそのペンを手にしていました。ラミー2000ならばフォーマルな場所に相応しいですし、相手に与える印象もいいでしょう。つまりは“勝負ペン”ですね。
かくいう私も勝負ペンを使っています。
私の勝負ペンは、パイロットコーポレーションから発売されている、世界でも珍しいノック式の万年筆「キャップレス・デシモ」で、主にBun2の取材やインタビュー時に使っているのです。
今や、わずか数百円で驚くほど滑らかに書けるボールペンも発売される時代ですが、それでも私がキャップレス万年筆を使う理由は、いささか乱暴な言葉を使えば“見栄”です。文具専門誌の記者である以上は、「筆記具にもこだわってるぞ」というのを示さなくてはいけません。「おやっ、めずらしい万年筆を使っていますね」などと言われたら、しめたものです。
もちろん、見栄だけでなく、文字がかすれるということは一切なく、ストレスフリーで使えるというのも、キャップレス万年筆を使っている理由です。ノック式でボールペンのように使えるのも、取材の際には重宝します。スリムなボディも携帯しやすくて気に入っています。便利で見た目にもカッコイイというのが、勝負ペンを選ぶポイントでしょうか。
商談の場や重要な会議、プレゼンテーションなど、いつもとは違うハレの場へは、どうかひとつ、勝負ペンを携えて臨んでもらいたいものです。
【松原和泉】
15/Oct.Thu 2009 11:04
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